いつもの毎日

読んだ本とか…スマフォトとか…

義父90歳



日陰の涼しい場所に椅子を移動させ腰をおろし


足元に蚊取り線香の煙をくゆらせながら

モロヘイヤの葉を枝から摘み取っている



のんびりとした動作でも

しっかりとした手付きで作業をしているのは

今日で90歳の誕生日を迎えた義父




丈夫で長生き







過去に ICUに緊急入院となり危ない時があった

身体は大きく醜く浮腫みあがり別人のようになり義父の原形を留めていなかった

不安だけが濃く胸に溜まった時

お見舞いに来てくれた、当時 新米看護師だった姪っ子ちゃんの一言が忘れられないの


『 じいちゃんな、大丈夫や

あれは生きる人間の体やさ、心配ないよ 』

飛騨弁の可愛い声でね





生きる人間の体…






転んで頭を打って入院し、即行手術となった時には

もう今までの日常生活は無理なんじゃないかと思ったけれど





諦めの悪い爺でね

リハビリを重ねて、筋トレをし

前のようにはいかないまでも日常生活を取り戻した



耳が遠いのは仕方ないが、目は見える

眼鏡をかけて、新聞をすみずみまで読み

夕方 涼しくなればお散歩に出かける

今、お風呂掃除を自ら進んでやってくれている

週に一度のデイサービスも

月に一度の散髪も、眼科検診も欠かすことはない

たまに義母と言い合いをしているが

脳の刺激となっていると思う

畑のこと、庭のこと、まだまだ自分で手を掛けたくて仕方ない…

バケツにお風呂の水を汲み出して畑まで運ぶという時も、義父は自分でやると言い張ってきかない




他は是れ吾にあらず  

それを全うしているだけなのだな…と思う



体を動かしている事が楽しそうにみえる

まだまだやれる

その気持ちは大事なことだね






以前、意識を失っている時に

“来るな”と言われたとか無いとか…

川を渡らせてもらえなかったとか…



(笑)



毎日ちゃんと食べて、体を動かし、お経を唱える為に腹から声をだし、神棚に参る

自分の意識をもってやりたいことをやる




これが最後の最期まで自分をちゃんと生きることなんだろうか








爺様

90歳おめでとう🎉



このまま100歳までいこうか